日本に根付く“陰気な成果主義”
「陰気」な成果主義ね~。なるほどって感じですね。
http://news.livedoor.com/article/detail/3907764/
「成果主義」って、一件すごくフェアな感じがするけれど、「成果をどうやって図るのか」とか色んな問題ありますよね。「『陰気な成果主義』は、現場と経営者の間で経営茶坊主たちが活躍する場を確保するとともに、現場に対して茶坊主が経営者の権威を借りて接する際のツールともなる」と言う部分はまさにその通りだと思います。
学校の試験と違い、人事評価ってどうしても「主観」の入る余地があるもの。以前、読んだもののなかに「評価は「公平かどうか」ではなく「納得できるかどうか」だ」と言うのがあったけれど、結果について「あいつだったらしょうがない」と言う「納得感」があることが大事なんじゃないかな~。
それにしても「経営茶坊主」とはよく言ったもの。「『陰気な成果主義』では「社長室」「経営企画室(部)」「人事部」といった部署の社内エリートが常に安全圏で優遇されがち」と言うのは、その人たちの顔が思い浮かんじゃうって言う人も多いかも(笑)「権威を借りて」って言うのもホントその通りだし。
だいぶ前に読んだ新聞の記事か何かの中に「もし成果主義をとるんだったら、年収が高い人の電話がなったとき年収が低い人が代わりにとるでしょうか?」って言う、確かスイスかどこかの経営者だかの言葉があったけれど、「一理あるな」と思ったものです。もし、その成果主義が「陰気」なものだったら猶更でしょう。
「成果主義」自体は間違ってないし、「成果によって評価される」ことは大切だと思うけれど、「成果主義」と言う言葉が独り歩きしてる感はありますね。
山崎元の時事日想:数年前に成果主義への賛否が話題になったことがある。多くの会社員、特に若い社員は成果主義的な人事制度を望む一方、実際に成果主義を導入した企業では、うまくいっていないという事例が紹介されて、日本の企業には成果主義がなじまないという主張がなされた。
しかし筆者の考えでは、日本の多くの会社で行われているこの種の人事・報酬制度は本当の成果主義ではない。名前を付けるなら「陰気な成果主義」とでも呼ぶべき、別物だ。
通常、この制度にあっては、目標の価値と達成度で評価される成果が部署なりグループなりの中で相対評価されて、その相対評価に応じてボーナスなどで「差を付ける」仕組みになっている。しかもボーナスは、会社が事前に払ってもいいと思っている程度の金額を配分するものであり、仮に大いに成果を上げても、その絶対額は大きなものにならない。
また、この「陰気な成果主義」が社員一般には好かれないもう1つの理由は、この制度にあっては、社員の目標と成果を評価して経営計画との整合性をチェックする役割の「社長室」「経営企画室(部)」「人事部」といった部署の社内エリートが常に安全圏で優遇されがちなことだ。
●成果主義の弱点は3つ
経営者に近い社内エリートのことを筆者は「経営茶坊主」と呼んでいるが、「陰気な成果主義」は、現場と経営者の間で経営茶坊主たちが活躍する場を確保するとともに、現場に対して茶坊主が経営者の権威を借りて接する際のツールともなる。
「陰気な成果主義」のシステムは、個人の目標の総和が部署・部門の目標であり、さらにその総和が会社全体の経営目標となっていて、事後的には、それぞれの達成度の総和が会社のパフォーマンスになるような整合性を持っている(かのように見える)。あたかも、表計算ソフトのようにつじつまが合っていて、弱点を知らない場合、論理的には反論しにくい構造だ。概念で考えがちな、社内エリートたちにとっては納得しやすい構造にできている。また、このツールは、部署の目的の重要性によって社内の人的資源を配分する上でも使い勝手が良く、経営茶坊主たちが社内の人事権を確保するのに好都合だ。
なお、日本の多くの会社の成果主義がインセンティブの仕組みとして不十分だったのは、成果主義を人件費抑制の手段としても使ったこと、経営茶坊主が現場の成果に対して大きな報酬を払うことに“ヤキモチ”を焼くことに(「あの案件は、彼個人の力ではなく、ウチの会社の名前があってできたことだ」などという理屈を言う)、大きな理由がある。
●経営茶坊主たちに売り込んだ外資系のコンサルティング会社
この種のシステムでは、個人に対する報酬の格差が大きなものになることがあるが、基本的な思想として「アイツが多額のボーナスをもらうのは正直うらやましい。しかし、会社に多くのもうけをもたらしたのだから喜ばしい。もっと稼いでくれるなら、ボーナスはもっと払ってもいいではないか」という考え方が根底にある。筆者は、こうした仕組みを「陽気な成果主義」と呼んでいる。
情報処理の仕組みとして2つの制度を見ると、「陰気な成果主義」は中央集権的で硬直的だが、「陽気な成果主義は」分散処理的なシステムなので現場の環境変化に強い。また、インセンティブの仕組みとしても強力に機能するので、競争の激しいマーケットでの局地戦には強い。
はっきり言うと、「陽気な成果主義」こそが本来の成果主義であり、「陰気な成果主義」は成果主義ではない。数年前の成果主義論争は、本物の成果主義を対象にしていない議論だった、というのが筆者の意見だ。
Posted by ふう&まい : 20:10 | Comments (0) | Trackbacks (0) | 今日もし・あ・わ・せTop ▲
trackbacks
trackbackURL:

comments